図形の性質の練習問題と解き方
図形の問題は、使える定理を図の中から見つけ出すことが鍵です。比の定理(角の二等分線・チェバ・メネラウス)と円の定理(円周角・方べき)を使いこなしましょう。
基礎・標準:高校1年・3学期/発展:高校3年・受験期
数学の問題ジェネレーター
三角形の性質と五心
の二等分線と辺 BC の交点を D とすると
重心 G は中線を に内分します。内心 I は内角の二等分線の交点で、。外心 O は外接円の中心で、鋭角三角形なら 。垂心 H では です。
チェバの定理とメネラウスの定理
チェバの定理は 3 本の線が 1 点で交わるとき、メネラウスの定理は 1 本の直線が三角形の 3 辺(またはその延長)と交わるときに成り立ちます。
メネラウスの定理は「頂点 → 分点 → 頂点 → …」と三角形を一周するように比を掛けます。どの三角形とどの直線に使うかを決めるのがポイントです。面積比は、高さが共通なら底辺の比、角が共通なら 2 辺の積の比で求めます。
円の性質・方べきの定理・作図
円周角は同じ弧に対する中心角の半分です。円に内接する四角形の対角の和は 。接線と弦のつくる角は、その内側の弧に対する円周角に等しくなります(接弦定理)。
2 つの円の位置関係は、中心間の距離 と半径の和・差を比べて判断します。作図では、垂直二等分線・角の二等分線・平行線を組み合わせて、線分の内分や の長さを作ります。多面体では、オイラーの多面体定理 が成り立ちます。
例題(解き方つき)
の内心を I とする。, のとき、 の大きさを求めよ。
ヒント
内心は 3 つの内角の二等分線の交点です。
答え
解き方
BI, CI は角の二等分線なので , 。よって
円の 2 つの弦 AB, CD が点 P で交わっている。, , のとき、PD の長さを求めよ。
ヒント
方べきの定理 を使います。
答え
解き方
方べきの定理より
の辺 BC を に内分する点を D、辺 AC を に内分する点を E とし、AD と BE の交点を P とする。
- (1) を求めよ。
- (2) を求めよ。
- (3) の面積は の面積の何倍か。
ヒント
と直線 BE、 と直線 AD にメネラウスの定理を使います。面積は高さの比を順にたどります。
答え
- (1)
- (2)
- (3)
解き方
(1) と直線 BE にメネラウスの定理を用いて
(2) と直線 AD にメネラウスの定理を用いて
(3)
練習問題
四角形 ABCD に円が内接している。, , のとき、辺 DA の長さを求めよ。
ヒント
円の外部の点から引いた 2 本の接線の長さは等しいので、 が成り立ちます。
答え
解き方
接線の長さが等しいことから なので
半径 2 の円 O と半径 1 の円 O' があり、中心間の距離 は 2 である。2 つの円の位置関係として正しいものを選べ。
- ア互いに外部にある(離れている)
- イ外接する
- ウ2 点で交わる
- エ内接する
- オ一方が他方の内部にある
ヒント
中心間の距離 を、半径の和 と差 と比べます。
答え
解き方
半径の和は 3、差は 1 で、 なので
正三角形 20 個と正五角形 12 個で囲まれた凸多面体(二十・十二面体)がある。どの頂点にも 4 つの面が集まっているとき、この多面体の辺の数 と頂点の数 を求めよ。
- (1)辺の数
- (2)頂点の数
ヒント
面の辺の数の合計を数えると、1 本の辺は 2 つの面で共有されるので 2 回ずつ数えています。オイラーの多面体定理 で確かめられます。
答え
- (1)
- (2)
解き方
面の辺の数の合計は
各辺は 2 つの面に共有されるので
各頂点に 4 つの面が集まるので
(確認)オイラーの多面体定理