数学III定積分(数学III)の練習問題と解き方
数学IIIの定積分では、置換積分・部分積分に加えて、関数の対称性を使ったテクニックがよく出題されます。
基礎・標準:高校3年・2学期/発展:高校3年・受験期
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数学の問題ジェネレーター
基本の計算
計算方法は数学IIと同じで、原始関数 F(x) を求めて F(b)−F(a) を計算します。三角関数の値(sin6π=21 など)や、e0=1, log1=0, loge=1 を正確に使いましょう。
∫03πcosxdx=[sinx]03π=23,∫1exdx=[logx]1e=1 偶関数・奇関数の利用
sinx, xcosx, x2+1x は奇関数、cosx, xsinx, x2 は偶関数です。積分区間が −a から a なら、奇関数の部分は計算せずに 0 とできます。
∫−2π2π(xcosx+cosx)dx=2∫02πcosxdx=2 絶対値を含む定積分
∣cosx∣ や ∣logx∣ も、中身の符号が変わる点で区間を分けて計算します。
∫0π∣cosx∣dx=∫02πcosxdx−∫2ππcosxdx=1+1=2 ウォリスの公式
In=∫02πsinnxdx とおくと、部分積分により In=nn−1In−2 が成り立ちます。I0=2π, I1=1 から
In=⎩⎨⎧nn−1⋅n−2n−3⋯21⋅2πnn−1⋅n−2n−3⋯32⋅1(n が偶数)(n が奇数)
cosnx でも同じ値になります。
x を π/2 − t に置換するテクニック
∫02πsinx+cosxsinxdx のような積分は、x=2π−t とおくと、sin と cos が入れかわった式になります。もとの式と足すと被積分関数が 1 になるので、2I=2π より I=4π と求まります。
一般に ∫abf(x)dx=∫abf(a+b−x)dx が成り立つことを利用しています。
例題(解き方つき)
次の定積分を求めよ。
∫06πcos2x1dx
ヒント
原始関数を求めて、(上端の値) − (下端の値) を計算します。
答え
∫06πcos2x1dx=33
解き方
原始関数を求めて、上端と下端の値の差をとる。
∫06πcos2x1dx=[tanx]06π=tan6π−tan0=33
次の定積分を求めよ。
∫04πtanxdx
ヒント
分子が分母の導関数になっていないか確認しましょう(f(x)f′(x) 型)。
答え
∫04πtanxdx=21log2
解き方
∫tanxdx=−log∣cosx∣+C。積分区間で cosx>0 である。
∫04πtanxdx=[−log(cosx)]04π=21log2
次の定積分を求めよ。
∫1ex(logx)3dx
ヒント
置換するときは、積分区間も新しい変数の範囲に変えます。
答え
∫1ex(logx)3dx=41
解き方
t=logx とおくと dt=x1dx、x:1→e のとき t:0→1。
∫1ex(logx)3dx=∫01t3dt=[41t4]01=41
練習問題
次の定積分を求めよ。
∫012x+11dx
ヒント
∫ax+bdx=a1log∣ax+b∣ です。
答え
∫012x+11dx=21log3
解き方
公式 ∫f(ax+b)dx=a1F(ax+b)+C で原始関数を求めて
∫012x+11dx=[21log(2x+1)]01=21log3
次の定積分を求めよ。
∫03πsin2xdx
答え
∫03πsin2xdx=6π−83
解き方
半角の公式 sin2x=21−cos2x を用いて
∫03πsin2xdx=∫03π21(1−cos2x)dx=[21x−41sin2x]03π=6π−83
次の定積分を求めよ。
∫02πsinx+cosxsinxdx
ヒント
x=2π−t と置換すると、sin と cos が入れかわります。
答え
∫02πsinx+cosxsinxdx=4π
解き方
I=∫02πsinx+cosxsinxdx とおく。x=2π−t とおくと dx=−dt、sinx=cost, cosx=sint であり、x:0→2π のとき t:2π→0。
よって
I=∫2π0cost+sintcost(−dt)=∫02πcosx+sinxcosxdx もとの式と辺々加えると、被積分関数の和は 1 になるので
2I=∫02πsinx+cosxsinx+cosxdx=∫02πdx=2π したがって
I=4π