円の方程式・軌跡と領域の練習問題と解き方
円の問題は「中心と半径」をつかむことが出発点です。中心と直線の距離を使う考え方も身につけましょう。
基礎・標準:高校2年・1学期/発展:高校3年・受験期
数学の問題ジェネレーター
円の方程式
展開した形 を一般形といいます。
一般形から中心と半径を読み取るには、, それぞれについて平方完成します。3 点を通る円は、一般形に 3 点の座標を代入して , , の連立方程式を解きます。
円と直線・接線
円の中心と直線の距離を 、半径を とすると、 で 2 点で交わり、 で接し、 で共有点をもちません。 を消去した 2 次方程式の判別式で調べることもできます。
円 上の点 における接線は 。
直線が円から切り取る弦の長さは、中心から直線までの距離 を使って です。2 つの円の方程式の辺々を引くと、2 円の交点を通る直線(共通弦)の方程式が得られます。
軌跡
条件を満たす点 P の軌跡は、P とおいて条件を , の式で表し、それが表す図形を答えます。
例:2 点 A, B からの距離の比が の点 P は、 より 。中心 、半径 の円です(アポロニウスの円)。
動点 Q に連動して動く点 P の軌跡は、Q とおき、, を , で表して Q の条件式に代入します。
不等式の表す領域と最大・最小
は直線の上側、 は円の内部を表します。
連立不等式の表す領域で の最大・最小を求めるときは、 とおくと直線を表すので、この直線が領域と共有点をもつような の範囲を考えます。領域が多角形なら、最大・最小は頂点でとります。
例題(解き方つき)
中心が で、点 を通る円の方程式を求めよ。
ヒント
中心 と半径 を求め、 に代入します。
答え
解き方
半径は中心と点 A の距離であるから
よって
2 つの円 、 の位置関係を調べよ。
- ア互いに外部にある(離れている)
- イ外接する
- ウ2 点で交わる
- エ内接する
- オ一方が他方の内部にある
ヒント
中心間の距離 を、半径の和 や差 と比べます。
答え
解き方
2 つの円の中心と半径は
中心間の距離は
, より であるから、2 つの円は 2 点で交わる。
2 点 , からの距離の比が である点 P の軌跡を求めよ。
ヒント
P とおき、 の両辺を 2 乗します。
答え
中心 、半径 の円
解き方
P とおく。 より であるから
展開して整理すると
平方完成すると
よって、軌跡は中心 、半径 の円である。
練習問題
3 点 , , を通る円の方程式を求めよ。
ヒント
求める円を とおき、3 点の座標を代入します。
答え
解き方
求める円の方程式を とおく。3 点を通るから
これを解いて
よって
円 が直線 から切り取る線分の長さを求めよ。
ヒント
中心から直線までの距離 を求め、三平方の定理で弦の半分の長さ を求めます。
答え
解き方
中心 と直線の距離は
弦の長さを とすると、三平方の定理より
よって
2 点 , からの距離の比が である点 P の軌跡を求めよ。
ヒント
P とおき、 の両辺を 2 乗します。
答え
中心 、半径 の円
解き方
P とおく。 より であるから
展開して整理すると
平方完成すると
よって、軌跡は中心 、半径 の円である。