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行列式の練習問題と計算方法

行列式は、行列が逆行列をもつかどうか(正則かどうか)を判定する大切な量です。計算方法と性質をあわせて身につけましょう。

基礎・標準・発展:大学1年・前期

数学の問題ジェネレーター

レベル

2 次・3 次の行列式(サラスの方法)

公式
∣abcd∣=ad−bc\begin{vmatrix} a & b \\ c & d \end{vmatrix} = ad - bc
∣a11a12a13a21a22a23a31a32a33∣=a11a22a33+a12a23a31+a13a21a32−a13a22a31−a11a23a32−a12a21a33\begin{vmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} \end{vmatrix} = a_{11}a_{22}a_{33} + a_{12}a_{23}a_{31} + a_{13}a_{21}a_{32} - a_{13}a_{22}a_{31} - a_{11}a_{23}a_{32} - a_{12}a_{21}a_{33}

3 次では、右下がりの 3 つの積の和から、左下がりの 3 つの積の和を引きます(サラスの方法)。この方法は 4 次以上には使えません。

余因子展開と行基本変形

第 ii 行で展開すると ∣A∣=∑j(−1)i+jaij∣Aij∣|A| = \sum_j (-1)^{i+j}a_{ij}|A_{ij}|(AijA_{ij} は第 ii 行と第 jj 列を除いた行列)。0 の多い行や列で展開すると計算が楽です。

4 次以上では、行基本変形で 0 を増やしてから展開するか、三角行列にします。三角行列の行列式は対角成分の積です。

行列式の性質

性質
  • 2 つの行を入れかえると符号が変わる
  • 1 つの行を kk 倍すると行列式も kk 倍(nn 次なら ∣kA∣=kn∣A∣|kA| = k^n|A|)
  • ある行に別の行の定数倍を加えても変わらない
  • ∣AB∣=∣A∣∣B∣|AB| = |A||B|、∣tA∣=∣A∣|{}^tA| = |A|、∣A−1∣=1∣A∣|A^{-1}| = \frac{1}{|A|}

行についての性質は列についても成り立ちます。文字を含む行列式は、これらの性質で共通因数をくくり出して因数分解します。

クラメルの公式・面積と体積

Ax=bA\boldsymbol{x} = \boldsymbol{b}(∣A∣≠0|A| \neq 0)の解は xj=∣Aj∣∣A∣x_j = \frac{|A_j|}{|A|} です。AjA_j は AA の第 jj 列を b\boldsymbol{b} で置きかえた行列です(クラメルの公式)。

2 つのベクトルでつくる平行四辺形の面積は ∣ad−bc∣|ad - bc|、3 つのベクトルでつくる平行六面体の体積は、3 つを並べた行列式の絶対値です。