一次不等式の練習問題と解き方
一次不等式は一次方程式とほぼ同じように解けますが、「負の数を掛ける・割るときは不等号の向きが変わる」点に注意が必要です。
基礎・標準・発展:高校1年・1学期
数学の問題ジェネレーター
一次不等式と連立不等式
のとき、、 なら 、 なら (向きが変わる)。
例: → → ( で割るので向きが変わる)
連立不等式は、それぞれを解いてから数直線で共通部分をとります。共通部分がなければ「解なし」です。分数や小数を含むときは、両辺に分母の最小公倍数や 10 を掛けて整数にしてから解きます。
絶対値を含む方程式・不等式
のように絶対値が 2 つ以上あるときや、 のように右辺に があるときは、絶対値の中が 0 になる値を境に場合分けします。場合分けで出た解が、その場合の範囲に入っているかを必ず確かめましょう。
整数解の個数と文章題
「 かつ を満たす整数がちょうど 3 個」のような問題は、数直線上で整数 が入り が入らない条件を考えます。端の値 , で等号が入るかどうかを、実際に代入して確かめるのが確実です(答えは )。
求めるものを とおいて不等式をつくり、解いたあとで「 は自然数」などの条件に合わせて答えます。「〜以上」「〜より大きい」「〜以下」「〜未満」の違いに注意しましょう。
例題(解き方つき)
次の不等式を解け。
ヒント
両辺に分母の最小公倍数 6 を掛けて、分母をはらいます。
答え
解き方
両辺に を掛ける。
展開して整理する。
両辺を で割る(不等号の向きが変わる)。
次の不等式を解け。
ヒント
のとき、 または です。
答え
解き方
絶対値をはずすと
これを解いて
ある美術館の入館料は 1 人 600 円であるが、40 人以上の団体は全員が 1 割引になる。40 人未満のグループでも、40 人分の団体料金を払えば入館できる。40 人未満のグループで、40 人分の団体料金を払う方が安くなるのは何人以上のときか。
ヒント
料金を の式で表して不等式をつくり、 が自然数であることに注意します。
答え
解き方
人数を 人()とすると
これを解くと
これを満たす 40 未満の最小の自然数は
練習問題
次の不等式を解け。
ヒント
移項して の形にします。負の数で割るときは不等号の向きが変わります。
答え
解き方
の項を左辺に、定数項を右辺に移項する。
両辺を で割る。
次の方程式を解け。
ヒント
のとき、 ならば です。
答え
解き方
より
それぞれ解いて
連立不等式 を満たす整数 がちょうど 2 個となるような、定数 の値の範囲を求めよ。
ヒント
数直線をかき、整数解が何になるかを考えます。端の値で等号が入るかどうかに注意します。
答え
解き方
第 1 式を解くと
第 2 式を解くと
整数解がちょうど 2 個になるのは、整数解が になるときなので
よって