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定積分の計算の練習問題と解き方

定積分は「不定積分を求めて、上端と下端の値を引く」計算です。計算を楽にする公式や性質もあわせて身につけましょう。

基礎・標準:高校2年・3学期/発展:高校3年・受験期

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数学の問題ジェネレーター

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定積分の計算方法

f(x)f(x) の原始関数の 1 つを F(x)F(x) とするとき、

∫abf(x) dx=[F(x)]ab=F(b)−F(a)\int_a^b f(x)\,dx = \Bigl[F(x)\Bigr]_a^b = F(b) - F(a)

と計算します。積分定数 CC は引き算で消えるので、定積分では書きません。

例:∫12(3x2−2x) dx=[x3−x2]12=(8−4)−(1−1)=4\displaystyle\int_1^2 (3x^2 - 2x)\,dx = \Bigl[x^3 - x^2\Bigr]_1^2 = (8 - 4) - (1 - 1) = 4

計算のコツ

下端が 00 のときは F(0)=0F(0) = 0 になるので、F(b)F(b) だけを計算すれば済みます。また、13(b3−a3)\frac{1}{3}(b^3 - a^3) のように係数ごとにまとめて計算すると、分数の計算ミスが減ります。

定積分の性質

性質
∫aaf(x) dx=0,∫baf(x) dx=−∫abf(x) dx\int_a^a f(x)\,dx = 0,\qquad \int_b^a f(x)\,dx = -\int_a^b f(x)\,dx
∫abf(x) dx+∫bcf(x) dx=∫acf(x) dx\int_a^b f(x)\,dx + \int_b^c f(x)\,dx = \int_a^c f(x)\,dx

3 つ目の性質を使うと、積分区間をつなげたり分けたりできます。同じ被積分関数の定積分の和や差は、1 つにまとめてから計算すると楽です。絶対値を含む定積分で区間を分けるときにも使います。

1/6公式

1/6公式
∫αβ(x−α)(x−β) dx=−16(β−α)3\int_\alpha^\beta (x-\alpha)(x-\beta)\,dx = -\frac{1}{6}(\beta-\alpha)^3

積分区間の両端が、被積分関数(2 次式)の 0 点になっているときに使える公式です。放物線と直線で囲まれた面積の計算で大活躍します。

例:∫−13(x2−2x−3) dx=∫−13(x+1)(x−3) dx=−16{3−(−1)}3=−323\displaystyle\int_{-1}^{3}(x^2 - 2x - 3)\,dx = \int_{-1}^{3}(x+1)(x-3)\,dx = -\frac{1}{6}\{3 - (-1)\}^3 = -\frac{32}{3}

証明は、(x−α)(x−β)=(x−α)2−(β−α)(x−α)(x-\alpha)(x-\beta) = (x-\alpha)^2 - (\beta-\alpha)(x-\alpha) と変形して積分すると簡単です。

偶関数・奇関数の性質

x2x^2 や定数のように f(−x)=f(x)f(-x) = f(x) を満たす関数を偶関数、xx や x3x^3 のように f(−x)=−f(x)f(-x) = -f(x) を満たす関数を奇関数といいます。積分区間が −a-a から aa のときは、次が成り立ちます。

公式
∫−aa(偶関数) dx=2∫0a(偶関数) dx,∫−aa(奇関数) dx=0\int_{-a}^{a}(\text{偶関数})\,dx = 2\int_0^a(\text{偶関数})\,dx,\qquad \int_{-a}^{a}(\text{奇関数})\,dx = 0

例:∫−22(x3+3x2−x+1) dx=2∫02(3x2+1) dx=2[x3+x]02=20\displaystyle\int_{-2}^{2}(x^3 + 3x^2 - x + 1)\,dx = 2\int_0^2 (3x^2 + 1)\,dx = 2\Bigl[x^3 + x\Bigr]_0^2 = 20

絶対値を含む定積分

∣x−2∣|x - 2| のような絶対値は、中身の符号で場合分けしてはずします。中身が 0 になる点で積分区間を分けて、それぞれ計算して足します。

∫03∣x−2∣ dx=∫02(−x+2) dx+∫23(x−2) dx=2+12=52\int_0^3 |x - 2|\,dx = \int_0^2 (-x + 2)\,dx + \int_2^3 (x - 2)\,dx = 2 + \frac{1}{2} = \frac{5}{2}

グラフをかくと、2 つの三角形の面積の和として確認できます。∣x2−4x+3∣|x^2 - 4x + 3| のような 2 次式なら、因数分解して符号の変わる点を見つけます。

定積分で表された関数

f(x)=3x2−2∫01f(t) dtf(x) = 3x^2 - 2\displaystyle\int_0^1 f(t)\,dt のような式では、∫01f(t) dt\displaystyle\int_0^1 f(t)\,dt が定数であることに注目し、これを kk とおきます。すると f(x)=3x2−2kf(x) = 3x^2 - 2k となり、

k=∫01(3t2−2k) dt=1−2kk = \int_0^1 (3t^2 - 2k)\,dt = 1 - 2k

より k=13k = \frac{1}{3}、したがって f(x)=3x2−23f(x) = 3x^2 - \frac{2}{3} と求まります。

また、上端に xx を含む ∫axf(t) dt\displaystyle\int_a^x f(t)\,dt は xx の関数で、次が成り立ちます。両辺を微分する問題でよく使います。

ddx∫axf(t) dt=f(x)\frac{d}{dx}\int_a^x f(t)\,dt = f(x)