定積分の計算の練習問題と解き方
定積分は「不定積分を求めて、上端と下端の値を引く」計算です。計算を楽にする公式や性質もあわせて身につけましょう。
基礎・標準:高校2年・3学期/発展:高校3年・受験期
数学の問題ジェネレーター
定積分の計算方法
の原始関数の 1 つを とするとき、
と計算します。積分定数 は引き算で消えるので、定積分では書きません。
例:
下端が のときは になるので、 だけを計算すれば済みます。また、 のように係数ごとにまとめて計算すると、分数の計算ミスが減ります。
定積分の性質
3 つ目の性質を使うと、積分区間をつなげたり分けたりできます。同じ被積分関数の定積分の和や差は、1 つにまとめてから計算すると楽です。絶対値を含む定積分で区間を分けるときにも使います。
1/6公式
積分区間の両端が、被積分関数(2 次式)の 0 点になっているときに使える公式です。放物線と直線で囲まれた面積の計算で大活躍します。
例:
証明は、 と変形して積分すると簡単です。
偶関数・奇関数の性質
や定数のように を満たす関数を偶関数、 や のように を満たす関数を奇関数といいます。積分区間が から のときは、次が成り立ちます。
例:
絶対値を含む定積分
のような絶対値は、中身の符号で場合分けしてはずします。中身が 0 になる点で積分区間を分けて、それぞれ計算して足します。
グラフをかくと、2 つの三角形の面積の和として確認できます。 のような 2 次式なら、因数分解して符号の変わる点を見つけます。
定積分で表された関数
のような式では、 が定数であることに注目し、これを とおきます。すると となり、
より 、したがって と求まります。
また、上端に を含む は の関数で、次が成り立ちます。両辺を微分する問題でよく使います。
例題(解き方つき)
次の定積分を求めよ。
ヒント
です。
答え
解き方
不定積分を求めて、上端と下端の値の差をとる。
次の定積分を求めよ。
ヒント
積分区間が から のときは、奇関数の部分が 0 になります。
答え
解き方
, は奇関数、 と定数は偶関数である。, より
等式 を満たす関数 と定数 の値を求めよ。
ヒント
両辺を で微分すると が求まります。また を代入すると左辺は 0 です。
答え
解き方
両辺を で微分すると、 であるから
与えられた等式で とおくと、左辺は となるので
因数分解して
練習問題
次の定積分を求めよ。
ヒント
不定積分 を求めて を計算します。積分定数は不要です。
答え
解き方
を用いる。
次の定積分を求めよ。
ヒント
積分区間が から のときは、奇関数の部分が 0 になります。
答え
解き方
, は奇関数、 と定数は偶関数である。, より
等式 を満たす関数 と定数 の値を求めよ。
ヒント
両辺を で微分すると が求まります。また を代入すると左辺は 0 です。
答え
解き方
両辺を で微分すると、 であるから
与えられた等式で とおくと、左辺は となるので
因数分解して