データの分析の練習問題と解き方
データの特徴は、代表値(平均値・中央値など)と散らばり(範囲・四分位範囲・分散・標準偏差)で表します。2 つの変量の関係は相関係数で数値化します。
基礎・標準・発展:高校1年・3学期
数学の問題ジェネレーター
代表値・四分位数・箱ひげ図
中央値はデータを小さい順に並べたときの真ん中の値です。データを中央値で前半と後半に分け(個数が奇数なら中央値は除く)、前半の中央値が第 1 四分位数 、後半の中央値が第 3 四分位数 です。
四分位範囲は です。箱ひげ図は、最小値・・中央値・・最大値の 5 つの値を図に表したものです。
分散と標準偏差
分散は「偏差の 2 乗の平均」で、「2 乗の平均 − 平均の 2 乗」でも計算できます。変量を と変換すると、、、 となります。
2 つのグループを合わせた分散は、各グループの「2 乗の平均」(=分散+平均の 2 乗)を求め、全体の 2 乗の平均から全体の平均の 2 乗を引いて求めます。
共分散と相関係数
が 1 に近いほど強い正の相関、 に近いほど強い負の相関があります。, と変換すると、共分散は 倍になり、相関係数は の符号だけ変わります。
仮説検定の考え方では、「ある仮説のもとで、実際に起こったことが起こる確率」が基準(有意水準、例えば 5%)より小さければ、その仮説は正しくなかったと判断します。
例題(解き方つき)
次の図は、あるクラスの数学のテスト(100 点満点)の得点を箱ひげ図に表したものである。範囲と四分位範囲を求めよ。
- (1)範囲
- (2)四分位範囲
ヒント
箱ひげ図のひげの両端が最小値・最大値、箱の両端が , です。
答え
- (1)
- (2)
解き方
図から読み取ると
よって
次の散布図の 2 つの変量の相関係数に最も近い値を選べ。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
ヒント
右上がりなら正、右下がりなら負の相関です。点が直線に近いほど は 1 に近くなります。
答え
解き方
点の分布の様子から、相関係数はおよそ 。(実際の値は約 )
2 つの変量 , の標準偏差がそれぞれ , 、相関係数が である。, とするとき、 と の共分散と相関係数を求めよ。
- (1)共分散
- (2)相関係数
ヒント
, のとき 、相関係数は の符号だけ変わります。
答え
- (1)
- (2)
解き方
もとの共分散は
変換後の共分散は
相関係数は
練習問題
次のデータの平均値、分散、標準偏差を求めよ。
- (1)平均値
- (2)分散
- (3)標準偏差
ヒント
分散は「偏差の 2 乗の平均」、標準偏差は分散の正の平方根です。
答え
- (1)
- (2)
- (3)
解き方
平均値は
偏差は
分散は偏差の 2 乗の平均なので
標準偏差は
次の表は、5 人の生徒の 2 つのテストの得点 , である。 と の共分散と相関係数を求めよ。
- (1)共分散
- (2)相関係数
ヒント
偏差の積の平均が共分散です。相関係数は です。
答え
- (1)
- (2)
解き方
平均値は , 。偏差は
標準偏差は
共分散と相関係数は
A 組 40 人と B 組 20 人がテストを受けた。A 組の平均点は 61 点、分散は 25、B 組の平均点は 70 点、分散は 64 であった。2 つの組を合わせた 60 人の平均点と分散を求めよ。
- (1)平均点
- (2)分散
ヒント
各組の「2 乗の平均」を(分散)(平均) で求め、全体の 2 乗の平均を出します。
答え
- (1)
- (2)
解き方
全体の平均点は
各組の 2 乗の平均は
全体の 2 乗の平均から全体の平均の 2 乗を引いて