微分の応用(増減・極値・最大最小)の練習問題と解き方
導関数の符号を調べると、関数の増減とグラフの形がわかります。増減表をかく手順を身につけ、最大・最小や方程式・不等式に応用しましょう。
基礎・標準:高校2年・3学期/発展:高校3年・受験期
数学の問題ジェネレーター
増減表と極値
となる区間で は増加し、 となる区間で減少します。 の符号が正から負に変わる点で極大、負から正に変わる点で極小になります。
例: では なので
で極大値 、 で極小値 をとります。
でも極値とは限りません( の など)。必ず前後の符号の変化を確かめます。
区間での最大・最小
閉区間 での最大値・最小値は、区間内の極値と区間の両端の値を比べて決めます。増減表を区間の端から端までかくと見落としがありません。
文章題では、変数のとりうる範囲(たとえば箱の高さ について )を最初に確認します。
方程式の実数解の個数
方程式 の実数解の個数は、 のグラフと直線 の共有点の個数に等しくなります。定数 を右辺に分離(定数分離)して、極大値・極小値と を比べます。
3 次関数で極大値 、極小値 のとき、 なら異なる 3 個、 または なら 2 個、それ以外は 1 個です。
3 次関数 が極値をもつ条件は、 が異なる 2 つの実数解をもつこと、つまり判別式 です。
不等式への応用
「 のとき が常に成り立つ」ことを示すには、 における の最小値が 以上であることを示します。定数 を含む場合は、最小値 となる の範囲を求めます。
例題(解き方つき)
関数 の における最大値と最小値を求めよ。また、そのときの の値を求めよ。
ヒント
区間内の増減表をかき、極値と区間の両端の値を比べます。
答え
- 最大値
- 最大値をとる x
- 最小値
- 最小値をとる x
解き方
導関数を求めて因数分解すると
における増減表は次のようになる。
よって、 で最大値 、 で最小値 をとる。
関数 が極値をもつような定数 の値の範囲を求めよ。
ヒント
3 次関数が極値をもつのは、 が異なる 2 つの実数解をもつ(判別式 )ときです。
答え
解き方
導関数は
極値をもつ条件は、 の判別式 について であるから
よって
のとき、不等式 が常に成り立つような定数 の値の範囲を求めよ。
ヒント
左辺を とおき、 における の最小値が 以上になる条件を考えます。
答え
解き方
とおくと
では で減少から増加に変わるので、最小値は
最小値が 以上となればよいから
練習問題
関数 が減少する の値の範囲を求めよ。
ヒント
の区間で増加、 の区間で減少します。
答え
解き方
導関数を求めて因数分解すると
増減表は次のようになる。
よって、 が減少する範囲は
関数 が で極大値 をとり、 で極小値をとるとき、定数 , , の値と極小値を求めよ。
ヒント
極値をとる では です。最後に、本当に極大・極小になっているか増減表で確かめます。
答え
- a, b, c
- 極小値
解き方
で、, であるから
これを解いて
より
このとき で、増減表から確かに で極大、 で極小となる。極小値は
のとき、不等式 が常に成り立つような定数 の値の範囲を求めよ。
ヒント
左辺を とおき、 における の最小値が 以上になる条件を考えます。
答え
解き方
とおくと
では で減少から増加に変わるので、最小値は
最小値が 以上となればよいから