重積分の練習問題と解き方
重積分は、平面上の領域 で関数を積分したものです。1 変数ずつ順に積分する「累次積分」に直して計算します。
基礎・標準・発展:大学1年・後期
数学の問題ジェネレーター
累次積分
領域が と表せるとき、
内側の積分では を定数とみて について積分し、その結果を について積分します。長方形領域で の形なら、 の積分と の積分の積になります。
領域の表し方
累次積分に直すには、領域 を不等式で表すことが大切です。たとえば「 と で囲まれた領域」は、, と表せます。必ず図をかいて確認しましょう。
積分の順序の交換
は、 の原始関数が初等関数で表せないため、このままでは計算できません。領域 を と表し直して、積分の順序を交換します。
極座標変換
, とおくと
円や扇形の領域は、極座標で表すと と の長方形になります。ヤコビアン を掛け忘れないようにしましょう。
例題(解き方つき)
のとき、次の重積分を求めよ。
ヒント
長方形領域なので、まず について積分し( は定数とみる)、次に について積分します。
答え
解き方
累次積分に直し、まず を定数とみて について積分する。
次の累次積分を求めよ。
ヒント
は初等関数で表せません。積分の順序を交換しましょう。
答え
解き方
の についての原始関数は初等関数で表せないので、積分の順序を交換する。積分領域は である。
よって
のとき、次の重積分を求めよ。
ヒント
円に関する領域は極座標 , に変換します。 を忘れずに。
答え
解き方
極座標 , に変換すると で、領域は , の長方形になる。
練習問題
のとき、次の重積分を求めよ。
ヒント
被積分関数が「 だけの関数」×「 だけの関数」で、領域が長方形なら、それぞれの積分の積になります。
答え
解き方
被積分関数が の関数と の関数の積で、領域が長方形なので、それぞれの積分の積に分けられる。
次の累次積分を求めよ。
ヒント
は初等関数で表せません。積分の順序を交換しましょう。
答え
解き方
の についての原始関数は初等関数で表せないので、積分の順序を交換する。積分領域は である。
よって
のとき、次の重積分を求めよ。
ヒント
円に関する領域は極座標 , に変換します。 を忘れずに。
答え
解き方
極座標 , に変換すると で、領域は , の長方形になる。
半径 の半球の体積 と一致します。