行列の計算の練習問題と解き方
行列の積は「行 × 列」で計算します。積の計算に慣れたら、逆行列の求め方と行列の方程式の解き方を身につけましょう。
基礎・標準・発展:大学1年・前期
数学の問題ジェネレーター
和・スカラー倍・積
和・差・スカラー倍は成分ごとに計算します。積 の 成分は、 の第 行と の第 列の成分を順に掛けて足したものです。
注意
一般に です。また、 行列と 行列の積は 行列で、列の数と行の数が合わないと積は定義されません。
転置行列 は行と列を入れかえた行列で、 が成り立ちます。
逆行列の求め方
2 次の逆行列
3 次以上では掃き出し法を使います。 に行基本変形を行い、左側が単位行列 になったとき、右側が です。余因子行列 を使って と求めることもできます。
は左から を掛けて 、 は右から掛けて です。掛ける向きに注意しましょう。
ケーリー・ハミルトンの定理と $A^n$
ケーリー・ハミルトンの定理
これを使うと を と の 1 次式で表せるので、, も次数を下げて計算できます。 は、, を計算して規則性を見つけるか、対角化(固有値)を使って求めます。
例題(解き方つき)
次の行列 , について、 を計算せよ。
ヒント
スカラー倍は各成分を何倍かし、和・差は同じ位置の成分どうしを計算します。
答え
解き方
各成分を計算すると
次の行列の逆行列を求めよ。
ヒント
に行基本変形を行い、左側を単位行列にすると右側が になります。
答え
解き方
をつくる。
行基本変形で左側を単位行列にすると、右側に逆行列が現れる。
(確かめ:、)
次の行列 , について、 を満たす行列 を求めよ。
ヒント
の両辺に右から を掛けます(掛ける向きに注意)。
答え
解き方
の逆行列は
両辺に右から を掛けると