数列の極限と無限級数の練習問題
を限りなく大きくしたとき、数列がどんな値に近づくかを調べます。不定形の処理と、無限等比級数の和の公式が中心です。
基礎・標準:高校3年・1学期/発展:高校3年・受験期
数学の問題ジェネレーター
∞/∞ 型と ∞ − ∞ 型
の形の極限は、分母の最高次の項で分子と分母を割るのが基本です。 を使って値を求めます。
のような の形は、分母を 1 とみて分子を有理化します。
、 とは限りません。必ず式を変形してから極限をとります。
$r^n$ の極限と無限等比級数
初項 、公比 の無限等比級数 は、 または のときに収束し、, のとき和は
のように累乗が混ざった式は、いちばん底の大きい で分子と分母を割ると、 が使えます。
「収束する の範囲」を求める問題では、初項が 0 になる場合(すべての項が 0 で収束する)を忘れないようにしましょう。
部分分数で求める無限級数の和
等比級数でない無限級数は、まず第 部分和 を求め、 の極限を考えます。部分分数に分解すると、途中の項が打ち消し合います。
のような「等差 × 等比」の形は、 を計算して等比数列の和に帰着させます。
はさみうちの原理
で、 ならば
例: より なので、。また の 乗根をとると がわかります。
例題(解き方つき)
次の極限を求めよ。
ヒント
絶対値がいちばん大きい で分子と分母を割ります。
答え
解き方
分子と分母を で割ると
より なので
次の極限を求めよ。
ヒント
先に和を の式で表してから、極限を求めます。
答え
解き方
和の公式より
分子と分母を で割って極限をとると
次の無限級数の和を求めよ。
ヒント
第 部分和 について、 を計算します( は公比)。
答え
解き方
とし、 とおく。 を計算すると
のとき , なので
練習問題
循環小数 を分数で表せ。
ヒント
循環小数を無限等比級数の和とみます。
答え
解き方
循環しない部分と循環する部分に分けると
かっこの中は初項 、公比 の無限等比級数なので
次の無限級数の和を求めよ。
ヒント
2 つの無限等比級数に分けます。どちらも収束すれば、和は 2 つの和の和(差)です。
答え
解き方
2 つの無限等比級数に分ける。
公比はそれぞれ , で、どちらも絶対値が より小さいので収束し、和は
無限級数 について、次の問いに答えよ。
- (1)この級数が収束するような の値の範囲を求めよ。
- (2) のときの和を求めよ。
ヒント
初項 が のときは公比に関係なく収束します。 のときは(公比の絶対値) が条件です。
答え
- (1)
- (2)
解き方
初項 、公比 の無限等比級数である。
のとき、すべての項が なので収束する(和は )。
のとき、収束する条件は
以上をあわせて
のとき和は