数学I式の展開と因数分解の練習問題と解き方
展開と因数分解は、数学のあらゆる計算の土台です。公式をすばやく使い分け、「最後まで」因数分解する習慣をつけましょう。
基礎・標準・発展:高校1年・1学期
数学の問題ジェネレーター
たすき掛けと置き換え
6x2−13x+6 のように x2 の係数が 1 でないときはたすき掛けを使います。6=2×3, 6=(−3)×(−2) と分けて、斜めに掛けた和 2⋅(−2)+3⋅(−3)=−13 が x の係数に一致すれば成功です。
6x2−13x+6=(2x−3)(3x−2)
同じ式のかたまりが何度も出てくるときは、1 つの文字に置き換えると見通しがよくなります。x2+2x=A とおくと (x2+2x)2−2(x2+2x)−3=(A−3)(A+1) となり、もとに戻してさらに因数分解します。
注意
置き換えたあとは、必ずもとの文字に戻し、それ以上因数分解できないところまで分解します。(x2+2x−3)(x2+2x+1)=(x+3)(x−1)(x+1)2 まで進めましょう。
複2次式・2文字の式・対称式
x4+x2+1 のような複2次式は、x2=X とおいても因数分解できないことがあります。そのときは平方の差を作ります。
x4+x2+1=(x2+1)2−x2=(x2+x+1)(x2−x+1)
文字が 2 つ以上ある式は、次数の低い文字(または 1 つの文字)について整理するのが基本です。x2+xy−2y2+2x+7y−3 は x について整理し、定数部分 −2y2+7y−3=−(2y−1)(y−3) を因数分解してからたすき掛けをします。
対称式
x と y を入れかえても変わらない式(対称式)は、x+y と xy で表せます。例:x2+y2=(x+y)2−2xy、(x−y)2=(x+y)2−4xy。
例題(解き方つき)
次の式を因数分解せよ。
x2−4x+3
ヒント
足して -4、掛けて 3 になる 2 つの数を探します。
答え
(x−3)(x−1)
解き方
足して −4、掛けて 3 になる 2 数は −3 と −1。
よって
x2−4x+3=(x−3)(x−1)
次の式を因数分解せよ。
4x2−23xy+15y2
ヒント
y を数のように見て、x の 2 次式としてたすき掛けをします。
答え
(x−5y)(4x−3y)
解き方
x2 の係数 4、y2 の係数 15 でたすき掛けをすると
4x2−23xy+15y2=(x−5y)(4x−3y)
次の式を因数分解せよ。
x4−3x2+9
ヒント
(x2+3)2 を作り、平方の差 A2−B2 の形に変形します。
答え
(x2+3x+3)(x2−3x+3)
解き方
平方の差の形に変形する。
x4−3x2+9=(x2+3)2−9x2=(x2+3)2−(3x)2 A2−B2=(A+B)(A−B) を使い、降べきの順に整理する。
=(x2+3x+3)(x2−3x+3)
練習問題
次の式を展開せよ。
(3x+3y)(3x−5y)
ヒント
分配法則で、すべての項どうしを掛け合わせます。
答え
9x2−6xy−15y2
解き方
分配法則で展開し、同類項をまとめる。
(3x+3y)(3x−5y)=9x2−6xy−15y2
次の式を展開せよ。
(x2−2x+5)(x2−2x+2)
ヒント
共通な部分 x2−2x を 1 つの文字でおきかえます。
答え
x4−4x3+11x2−14x+10
解き方
x2−2x=A とおくと
(A+5)(A+2)=A2+7A+10 A をもとに戻して展開する。
=x4−4x3+11x2−14x+10
次の式を因数分解せよ。
x4−5x2−36
ヒント
x2=X とおくと、X の 2 次式になります。
答え
(x+3)(x−3)(x2+4)
解き方
x2=X とおいて因数分解する。
X2−5X−36=(X−9)(X+4) もとに戻し、さらに因数分解する。
(x2−9)(x2+4)=(x+3)(x−3)(x2+4)